早口よりはゆっくりとしたテンポで話すほうが品よく感じる

ビジネスシーンでは、よくテンポよく比較的早口で話す人が多くいます。
沢山のことを短時間で伝えるためには仕方がないのかもしれませんが、上品に感じるかという視点でみたときには、上品には感じる人は少ないでしょう。
一方、旅先の旅館などで女将さんや中居さんがゆっくりとしたテンポで話す話し方は、落ち着きや上品さが感じられます。

1分間に300文字くらいのテンポで話すくらいが相手に伝わりやすい速度といわれています。
これはNHKのアナウンサーが原稿を読む速さと同じです。
実際にこの速度で話しをすると、多くの人はかなりゆっくりとしたテンポとなります。
このくらいの速さで話をすると、品よく感じます。

子どもっぽく聞こえるため語尾は伸ばさない

語尾を伸ばす話し方はどこか子どもっぽく、場合によってはだらしなく感じてしまいます。
逆に語尾をすっきりと切るように話すと、知性的ですし上品さが出てきます。
例えば相手が話をしてくれたことに肯定する意味合いで相槌を打つときに「そうですねぇ」と語尾を伸ばすと、肯定されているのか迷っているのか分かりにくいですが、「そうですね」としっかりと語尾を切って話をすると肯定してくれたと相手は分かりやすくなります。

上品さというのは、相手の立場に立ったときに自分が嫌な思いをしないように振る舞うことで感じられます。
自分が話したことに対して肯定してくれているのか、迷っているのかが分かりにくい相槌は、自分がされたときにどう思うでしょうか。
語尾を伸ばさずに話すことで、相手に自分の意思がしっかりと伝わりやすくなります。
語尾は伸ばさず、相手に分かりやすい話し方を心がけましょう。

シチュエーションや相手に合わせて上品にいいかえる

例えば自分が話をしているときに相手が上の空で話しを聞いていないなと感じたとき、「聞いてください」とストレートに言うのと「耳を傾けていただけますか」というのではどちらが上品に感じるでしょうか。
どちらも聞いてほしいというアピールですが、どちらかというと後者の方が上品に聞こえる言い方に感じるでしょう。
このように、同じ意味でも直接的に言うのではなく、比喩的な言い回しがあればそれに言い換えるのを意識するだけで、かなり上品な言葉遣いになります。

「もっと大きな声でしゃべって」というより「もう少し大きな声でおっしゃっていただけますか」の方が、相手も命令されているような気分になりにくいでしょう。
ですが、場合によってはかしこまりすぎていると感じることもあります。
それならば「もう少し大きな声で話してくださいますか」といった言い方もいいでしょう。
相手が不快感を持たないように話し方を変えることも、上品さが感じられます。