ボルダリングは頭と体を使って壁を登る

ボルダリングは、近年注目されているスポーツの1つです。
壁にカラフルな突起が設置されており、その突起を使って壁を登っていく競技で、2020年東京オリンピックでも新種目として採用されました。

もともとは自然にある大きな岩を登る遊びのことをボルダリングと呼んでいました。
1980年代の後半くらいから室内などに作られた人工の壁を登るインドアタイプのボルダリングジムができ始め、現在ではボルダリングというとこの人口の壁を登るスポーツを指すことが増えています。

ボルダリングは、決められたコースに沿って登っていきます。
壁に設置された突起のことをホールドといいますが、難易度ごとにどのホールドを使うのかが決まっており、順番も決められている場合があります。
どの順番で登っていくのかを考え、身体を使って登っていくのです。
このため、頭も体も使うスポーツと言われています。

沢山の課題をクリアしていく達成感が得られる点が魅力

一見、腕力がなければ難しそうに見えるボルダリングですが、実は子どもから高齢の方まで幅広い世代で楽しめるスポーツとなっています。
腕力に自信がない方でも、はしごに登れるだけの腕力があればボルダリングは楽しめます。
力で登るのではなく、うまくバランスをとりながら登ることも必要です。
力任せに登っていく人に比べ、バランスをとりながら登っていく人の方がスイスイと登っていく姿を見かけることも多くあるほどです。

登りやすいコースから少しずつ難易度が高いコースにステップアップしていくボルダリングは、1つの課題をクリアするたびに達成感が得られるスポーツです。
より高い難易度を目指すことも良いですし、登るスピードをアップしていくといった楽しみ方もできます。

動きやすい服装さえ揃えればすぐに始められる

スポーツを始めるときには、用具などを準備しなければならないことがあります。
ボルダリングの場合、専用のクライミングシューズと滑り止めに使うチョークといったボルダリングならではの道具がありますが、これらはボルダリングジムでレンタルできます。
自分で準備すべきものは、動きやすい服装のみです。
Tシャツと、伸縮性がよいジャージやヨガパンツなどで十分です。
また、クライミングシューズを借りるため、マナーとして靴下を持参しましょう。

気をつけたいのはネイルで、ボルダリングジムによってはネイルを禁止しているジムもあります。
ボルダリングは素手で登っていくため、爪が長いと割れたりはがれたりする危険があることと、ストーンなどのアートがホールドに引っかかって外れることがあるからです。
クライミングシューズも比較的ぴったりと足にフィットするため、アートが施されたペディキュアは避けましょう。
この点を注意すれば、誰でもすぐに始められるスポーツです。