人は若い方が幸せ?幸せのピークは80代という研究結果

若い頃に比べると、歳を重ねれば重ねるだけ、どうしてもお肌のはりや潤いは失われ体力も低下してしまいます。
多くの人は若い頃はよかった、10代や20代の頃は活き活きとしていたなど、若かったころの方が幸せだったのではと思っているかもしれません。
ですが、若いときよりも年齢を重ねた方が幸福を感じられている人が多いことが近年の研究で分かったのです。

この研究で幸せを感じるピークの年齢層は、80代という結果だったといいます。
確かに若い頃に比べると衰える部分は多くなりますが、充足感や楽観的な考え方が中年以降強まることが分かったのです。
若い頃に得ていた幸福感を徐々にしのいでいき、80代を迎えるころにピークに達します。

若い頃の方が幸せと感じるのはおおよそ40代前半で、40代中盤以降になると徐々に陽気な気持ちが増え楽観的になっていく傾向があります。
その結果、70~80代くらいに楽観的な思考がピークとなり、合わせて幸福感も増すことが分かりました。
働き盛りともいえる20~40代では若い頃の方が幸せだったと感じるかもしれませんが、この先幸福感が徐々に増すと考えると年齢を重ねることも楽しみになりそうです。

取捨選択できるようになるから歳を重ねると幸福を感じやすい

40代も後半になってくると、徐々に仕事上のキャリアの終着点が見えてきます。
会社でも責任ある立場となり、部下の残業を減らすために自分が残業を重ねることになるような人も増えてきます。
家庭では子どもが将来を考える年代となり、教育費が一気にのしかかってくることで経済的にも精神的にも余裕をなくしてくることが増えます。
当然、このような状況にある人の幸福度は低くなります。

ですが、ここを乗り越えると経済的に少し余裕が生まれ、自分のための時間も持てるようになる人が増えます。
つまり、幸福度を上げられる余裕が出てくるのです。
やるべきこと、やらなければならないこと、やらなくてもよいこと、やりたいことなどを仕分け、選び取っていくことができるようになってきます。
結果として、幸福度を上げるための取捨選択ができるようになっていきます。

今少し辛いな、幸福度が低いなと思っていても、ある程度の年齢がくるとその幸福感の低下は止まります。
そのあとは徐々に楽観的な気持ちが高まり、陽気な気分や幸福を感じるための余裕が増えていくのです。
年を重ねると幸福を感じやすくなるのだ、と思うことで頑張っていこうと思えるのではないでしょうか。

年齢を重ねることは、決して幸福感が下がってしまうわけではありません。
年齢を重ねることを楽しみにできるようになれれば、今現在の自分自身の幸福度も高めていけるのではないでしょうか。