四つ葉のクローバーができる理由

幸せの象徴としてモチーフに使われることが多いのが「四つ葉のクローバー」です。

本来のクローバーは三つ葉で育つ植物なのですが、これが生育の過程で奇形となってしまうことで本来はありえない四つ葉のクローバーという形が出来上がってしまうのです。

奇形というとなんだか聞こえが悪いのですがしくみとしては植物が成長するときに起こる体細胞の分裂の中で、ちょっとした異変が起こることで3つだった葉が4つになってしまうということによって引き起こされます。

人間でも生まれつき生える歯の本数が異なったり、普通の人が聞き取れないような音を聞くことができる力を生まれつき持っている人がいたりしますが、四つ葉のクローバーもそれと同じようなものだと思ってよいでしょう。

よく勘違いされているのが四つ葉のクローバーはDNAの突然変異によるものだということで、四つ葉のクローバーの根を栽培すれば人工的に四つ葉のクローバーをたくさん作ることができるように思われていたりします。

しかし説明したように四つ葉のクローバーは遺伝的な性質ではなく生育過程でのちょっとした変化で起こるものなので、人工的に四つ葉のクローバーだけを栽培していくことはできません。

四つ葉のクローバーの花言葉

なぜ四つ葉のクローバーが幸せのシンボルとされているかというと、それは4つの葉が十字架のように見えるということがもともとの理由とされています。

4つの葉にはそれぞれ意味があるとされており、それぞれ「冨」「名声」「満ち溢れた愛情」「素晴らしい健康」という意味が一枚ずつに込められています。

この4つの葉が揃うことで「真の愛(True Love)」を意味するようになるとも言われており、身につけておくことで幸運を呼び寄せることができるお守りになります。

ちなみに四葉以上に葉ができるクローバーもあり、五葉のクローバーでは「冨」という意味が、六葉のクローバーは「地位や名声」といった言葉が花言葉になります。

非常に稀な例ですがこうした葉の数の多いクローバーが育つこともあり、世界記録では56葉のクローバーが発見されたことがあるといいます。

そうした非常に数の多いクローバーを見つけるのは相当に幸運でないといけないことですが、四つ葉のクローバーが発生する確率としては約10000分の1とされており、一生のうちに一万回クローバーを見たらその中の一つは偶然に四つ葉のクローバーであるということになりますね。

しかしながらそうそう簡単に見つけることができないからこその幸運の証なので、確率だけでは見つけることができるかどうかはわかりません。

もし見つけたら素直に「これはいいことがあるかも」と喜んだ方がよいでしょう。

四つ葉のクローバーを見つけるためのコツ

しかし完全に偶然だけではなくある程度確率を高めて探すことは可能です。

クローバーが四葉になる条件の一つに、根から芽が出始めた時に細胞に傷がつくということがあります。

つまり若芽のうちに外部から刺激を受けやすいところに生えているクローバーはそうでないところと比較して四葉になる可能性が少しだけ上がることになります。

四葉のクローバーを見つけたら、早めに保存をして長く持ち歩ける状態にしておきましょう。

保存方法としておすすめなのが押し花にするというやり方で、まずキッチンペーパーで挟んで形を整えてから、電話帳など重たいものを乗せて水分をとっていきます。

3~4日くらいでキレイに固まるのでそれまで毎日ペーパーを替えて丁寧に仕上げるようにしていきましょう。