今注目の「オキシトシン」とは
オキシトシンという言葉がピンとこなくても、「幸せホルモン」と聞けば聞いたことがあるという方も多いでしょう。
幸せホルモン、または抱擁ホルモンと呼ばれるオキシトシンは、ストレスを緩和するホルモンとして大きな注目を集めています。
テレビや雑誌など多くのメディアで取り上げられ、その素晴らしい働きが現代人にとって必要不可欠となるだろうとも言われています。
オキシトシンは脳の視床下部で生成され、分娩のときの子宮収縮、母乳分泌を助ける効能があるホルモンです。
麻布大学の「飼い主と犬が触れ合うことでもオキシトシンが分泌される」という論文内容が、アメリカの有名科学雑誌サイエンスにも載ったことが報道され、一気に広まったとされています。
IT技術の発展により「リアル」な触れ合いを感じられなくなった昨今、この「オキシトシン」の存在が人々を幸せに導く手立てとなるのではと期待が高まっているのです。
オキシトシンの効果
オキシトシンの驚くべき効果について見てみましょう。
まずは幸せホルモンと呼ばれるくらいですので、「幸せな気持ちになる」「不安・恐怖心が減る」「脳と心へのヒーリング効果、ストレス緩和効果」があることは想定内でしょう。
ほか、信頼の気持ちがアップしたり、親密な関係を築こうという気持ちが高まるなどの効果ももたらされるそうです。
学習意欲・記憶力の向上、心臓機能のアップ、感染症予防にも効果があると言いますから、その働きは多方面に渡ります。
癒し効果がある上に、記憶力や学習意欲も増すのであれば、オキシトシンを分泌しない手はありません。
オキシトシンが分泌されるとき
オキシトシンはどのように分泌するのでしょうか。
オキシトシンの分泌方法を知っていれば、精神的に凹んでいても、いつでも自己治癒力によって復活することが可能です。
オキシトシンは心地良い感覚刺激や心理的刺激によって分泌されることがわかっており、人と人との肉体的接触、軽いボディタッチでも分泌されます。
つまりスキンシップが大きく関係しており、パートナーがいる場合といない場合、側に家族や友人もいない場合とではオキシトシンの分泌方法は変わってきます。
パートナーがいる方は、スキンシップやマッサージ、キスやハグ、見つめ合ったりセックスするなどイチャイチャすればオキシトシンが分泌されます。
パートナーがいない方は、異性・同性を問わず友人とのスキンシップや家族団らん、友人との食事やカラオケ、おしゃべりなど、一緒に遊んで楽しむこと、これが大切です。
周りに誰もいない場合、感動することや親切を心がけること、思いやりを持って接することなどが効果的です。
スキンシップを求めるなら、犬などペットを飼うことをおすすめします。